エバープロロング工法の概要
特 徴 /安全で低コスト、その上「しっかり止まる」新しい防水工法
橋梁や高速道路のコンクリートを保護し、長寿命化させる目的で長年使用されてきたエバープロロング工法。この工法の持つ卓越した防水性能に期待が寄せられ建築物の防水工事にも導入され始めました。その結果、近年「漏水がしっかり止まる」と高く評価され、屋上、外壁などの防水工事の新しい工法スタイルとして確立されています。従来のウレタン塗膜防水とは異なり表面を覆わない独自の工法のため、短工期・低コスト、コンクリートを露出させたまま防水が可能です。一度施工すると、メンテナンスフリー。防水を維持し、その他のメリットで建物の長寿命化を実現。また、防水保護材は無機材のため、人体に影響がなく安全で無臭です。景観上、コンクリートを塗装する必要がない建築物や場所には、エバープロロング工法をおすすめします。
メリット/施工による発揮される5つの効果
コンクリート建築物が劣化するのにはクラックなどの4つの原因があります。エバープロロング工法は、防水保護材を塗布することで、緻密保護層を形成。ちいさなクラックを閉塞し、コンクリート内部の水分は逃がして凍結を防ぎつつ、雨などに対して完璧な防水性能を発揮します。コンクリート表面が緻密になるため、埃、カビ、苔、藻類が付着しにくいというメリットも生まれます。
メカニズム / コンクリートと同質材を形成し、ひびを埋めて表面をしっかり強化
劣化するとコンクリートに生じる空隙が漏水の原因です。エバープロロング工法ではコンクリートが固まる原理と同様な仕組みを活用することで、コンクリート表面に緻密な保護層を数センチの厚みで作り上げます。コンクリートに異質なものを貼り付けるのではなく、コンクリートの表面を同質材で強化する考えのため、コンクリートとの親和性が非常に良く、実質的には数十年といえるほど耐久性に優れているのです。
施工の流れ / 湿らせた上で防水保護材を塗布し、さらに水を撒いて浸み込ませる
補修工事の場合は、既存のウレタン防水などを剥離することから始めます。0.2mm以上の大きなひび割れは独自補修工法にて充填して準備完了。下地洗浄を行ったあと、防水保護材が浸透するように湿潤養生を行った上で塗布、その後も養生散水を行ってコンクリート内部に浸み込むように続けて行います。有機材を扱うのではないので、建物で勤務する人や周辺の住民、作業員も含めて安全に実施することができます。